よくあるご質問
- 浄化槽の維持管理は、なぜ必要なのでしょうか?
- 下⽔道と同程度の汚⽔処理性能を持つ浄化槽の構造は建築基準法で定められており、正しい使い⽅と適正な維持管理を⾏えば、本来の機能を⼗分に発揮することができます。
しかし、使い⽅を誤ったり、維持管理を適切に⾏わないと、放流⽔の⽔質が悪化したり、悪臭が発⽣してしまうことになり、逆に⽣活環境を悪くする原因になってしまいます。
- 保守点検とは、いつ、どんなことをするのですか?
- 浄化槽の「保守点検」では、浄化槽のいろいろな装置が正しく働いているか点検し、装置や機械の調整・修理、スカムや汚泥の状況を確認し、通常実施される年1回の清掃以外に必要となる汚泥の引き抜きや清掃時期の判定、消毒剤の補充といったことを⾏います。
- 保守点検を頼みたいのですがどこへ連絡すればいいのですか?
- 保守点検を頼む業者は、「浄化槽保守点検業者」です。藤中興業は燕市(旧分水町、旧吉田町)、弥彦村で登録を受けています。
- 浄化槽の清掃について教えてください
- 浄化槽に流れ込んだ汚⽔は、沈殿・浮上といった物理作⽤と微⽣物の働きによる⽣物作⽤によって浄化されますが、この過程で必ず汚泥やスカムといった泥の固まりが⽣じます。
これらがたまりすぎると浄化槽の機能に⽀障をきたし、処理が不⼗分になったり、悪臭の原因になったりします。
そこでスカムや汚泥を槽外へ引き抜き、附属装置や機械類を洗浄したり、掃除する作業が必要です。
「清掃」とはこのような作業のことを指していいますが、浄化槽の維持管理の上で、とても重要な作業になり、年1回以上(全ばっ気型の浄化槽は半年に1回以上)の実施が義務づけられています。
- 清掃作業の業者はどこへ頼めばいいのですか?
- 清掃は、「浄化槽清掃業」の許可を地元の市町村長から受けた業者に委託してください。藤中興業は燕市(旧分水町、旧吉田町)、弥彦村で許可を受けています。
- 法定検査を受ける義務もあるようですが
- 浄化槽法では、浄化槽管理者は「⽔質に関する検査」を受けなければならないことになっています。
浄化槽が適正に維持管理され、本来の浄化機能が⼗分に発揮されているかどうかを、この⽔質に関する検査で確認するわけですから、⼤変重要な検査です。
これらの検査は「浄化槽法」に定められていることから、法定検査と呼びますが、浄化槽を使い始めて3ヶ⽉を経過してから5ヶ⽉以内に⾏う「設置後等の⽔質検査」(7条検査)と、その後、毎年1回定期的に⾏う「定期検査」(11条検査)があります。
藤中興業は県の認めた講習会を受講していますので、効率化11条検査の放流水の採取を行います。また受検の申し込みも行っています。
- 保守点検業者と契約しているのに、法定検査も受けるのですか
- すべての浄化槽は、この法定検査を受けなければならないと、浄化槽法に規定されています。
法定検査には「設置後等の水質検査」と「定期検査」がありますが、法定検査は、浄化槽の設置や維持管理が適正に行われ、浄化槽の機能がきちんと確保されているかを確認するためのものであり、たとえ浄化槽保守点検業者と委託契約していても、その目的が異なりますから、指定検査機関による法定検査を受けなければなりません。
- 保守点検・清掃の記録はどれくらい保管しなければならないのですか?
- 保守点検・清掃の記録は、浄化槽管理者が3年間保管する義務があります。また、これらの記録は法定検査の際に必要なものです。これらがないと法定検査の書類検査ができなくなります。
- 物置のスペースがないので困っていますが、浄化槽の上を一部利用できませんか?
- 浄化槽のマンホールやブロアの上には、物置などを置かないでください。特に、日頃から点検や清掃作業に支障がないように十分注意してください。
- 使い古しの食用油の始末は、油処理剤を使えば、流しに流せるのでしょうか?
- 廃油に混ぜて、液体のまま流しに流す方式の油処理剤は、浄化槽の中で、ふたたび油と水に分離します。
このため、結果として大量の油を流し込んだのと同じことになり、油が浄化槽内のろ床やパイプ類に付着して目詰まりをおこすなど機能低下の原因になりますので、その使用は避けてください。
- 台所からの野菜くず等が流れ込まないように排⽔⼝にネットをかぶせていますが
- 家庭⽤の浄化槽は、台所から出るごみをすべて処理するようにはできていません。
そのため、市販の流し⽤のネットや使い古しのストッキングなどを再利⽤して排⽔⼝に被せると、⼩さな野菜くずまで回収できて効果的です。
- 浄化槽からの音が気になるのですが…
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浄化槽からの「音」や「振動」について、原因を特定するのは、かなり難しいことです。
過去にあった例では- ブロアが原因
- 家屋の土台などと接触している
- 「音」が聞こえる部屋と接近しすぎている
- 浄化槽本体が原因
藤中興業では、全車無線を使い、設置者の急なご要望に迅速に応じるように努力しています。
- 浄化槽からの臭いがひどいのですが…
-
臭気の原因として考えられるのは、
- ブロアの異常による浄化槽の機能低下
- 浄化槽の清掃不足
- 排気設備の不良
- マンホール蓋の密閉が不十分
これらへの対処は、専門知識がなければできないものもありますので、委託している浄化槽保守点検業者に連絡して、適正な措置をとるようにしてください。
藤中興業では、全車無線を使い、設置者の急なご要望に迅速に応じるように努力しています。
- 風呂場のタイルに使うカビ取り剤を流しても大丈夫ですか?
- 市販のカビ取り剤のほとんどが、次亜塩素酸ナトリウムを主成分にしていますので、大量に使えば浄化槽内で働く微生物を殺してしまいます。ですから、カビ取り剤は適正量を使用し、その後は、多めの水で洗い流してください。
- トイレの掃除に洗浄剤を使いたいのですが
- トイレの洗剤として市販されているものにはおおよそ塩素系、酸性、中性の3つのタイプがあり、浄化槽向きであるものは、そのことを表示しています。
しかし、洗浄剤は、使用する量によって、浄化槽内の微生物の働きを弱め、ひいては浄化槽機能の著しい低下を引き起こすことがあります。